平成21年度地域木造住宅市場活性化推進事業を評して

平成21年度地域木造住宅市場活性化推進事業を評して

早稲田大学ロジスティクス研究所
顧問 椎野 潤

今回の国土交通省の募集事業に御杖村森林組合が応募した公募事業は今回、成功裏に無事終了しました。おめでとうございました。
国産材による家造りを推進する事業の一貫として、人々に杉の魅力を味わってもらいたいと思って作ったモデルルームも、ご覧頂いたように立派に出来ました。この片岡温泉は近在の名湯として名高く、年間20万人を超える人達が入浴に訪れます。その人達に見て体感してもらえるモデルルームができました。入浴に来た人達が素足で、この廊下を踏みこめ、良い香りがする、温かみがある、足触りがよいと皆、感心して帰ります。この板はどこから持ってきたのですか、どこへ行けば買えるのですかと質問がきます。また、杉の板を壁に貼った休憩室もできました。ここで休養する人は、杉の部屋は落ち着く、気持ちが安らぐと言うでしょう。このようなものに接することにより、今度家を建てるときは、国産材で建てようと思ってくれるはずです。ここに国産材による家造りの国民運動が展開されるのです。
御杖村には、自然の風光をめでるために、沢山の観光客がおとずれます。その観光客が通る中心点に三畝山林展望台も作られました。これも全て無垢の木の建物です。観光客はこの展望台に登って、その美しい風景を楽しみ、ここでも無垢の木の持つぬくもりや香りを満喫することでしょう。国産材を愛する気持ちがここでも芽生え、育っていくことでしょう。
木造住宅を作る人と山で木を育てる人達との出会いも実現しました。木造住宅建設者と山の人達との顔の見える関係作りの糸口は出来ました。直接顔と顔を合わせたお付き合いが始まることにより、木材が山から直接工務店に流通する糸口ができました。外国産材と対抗して、これに打ち勝っていく国産材の流通がここから育っていくことでしょう。国産材の流通維新がここから始まっていくのです。そして、国産材を使った家造り運動の強力な維新。これにより建設維新が力強く旅立っていくのです。
このプロジェクトは、建設維新をスタートさせる糸口を作ることを目的としておりましたが、それが見事に成功したのです。皆様、ご苦労様でした。皆様、ありがとうございました。
これから、工務店が顧客を連れて御杖村を訪ねることも多くなると思います。どうか積極的に対応してください。お願いします。
皆様ありがとうございました。